《MUMEI》 福沢諭吉……1万円というお金は、普段の僕ならどうってことない金額だ…。 でも、この時の僕にとっては、パパとママの命を繋ぐ、かけがえのないお金だったんだ――…。 ジャイアンにくれてやるくらいなら、一つでも多く林檎を買った方がマシだ。 それに本当の友達なら、困っている友達の足元を見るような真似はしない…。 僕はジャイアンを睨み返し――… 「分かったよ!もうジャイアンには頼まないよ!」 …そうして冷たい仕打ちを罵ったのさ――…。 すると………… 「なんだと!?スネオ!お前、誰に物言ってるんだ!?」 ―――…数分後………。 僕の目の周りには、青い痣が出来ていたんだ――…。 ☆゚・:*:.。○。.:*:・゚☆゚・:*:.。○。 前へ |次へ |
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