《MUMEI》

「沖ぃ!!右ジャンやれ!!」


「はい!!」


時間ないな…


そろそろ体育館使用時間が終わる…


外練入んないと。


「オッケー!!


ラストだ!!」


「ガンッ!!」


「だぁ〜!!


最後くらいきちっと決めろ!!


もう1本!!」


「はい!!」


「オッケー!!ナイッシュー!!


片付け入って〜。」


「は〜い。」


体育館練習が終わり、


外でのランニングへ。


「皆。」


「はい。」


「今日からは自分のタイムとの勝負。


前の記録より早く。


0.1秒でもいいから早くね。」


「は〜い。」


「おっけ。じゃあ始めるよ。」


「はい!!」


走る皆。


翔太も走れない僕の代わりに一緒に走ってくれた。


僕はタイムを計る。


「あの、クロ先輩。」


女の子が話し掛けてきた。


「なに?」


「あたし〜、ハンド部のマネージャーになりたいんですけど…」





別にいいけどさ、


それを僕に言ってどうすんの?


「…そういうことは先生に言ってくれる?」


「あ!!すいません!!」


…こんな具合に、


マネージャー希望の子がいっぱい来たらしい。


結局2人だけ採用したらしい。


ね?


僕の予想通り。

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