《MUMEI》 夜。 僕は約束より少し早く着いてた。 やっぱり少し… ドキドキする… 「あれ?早いね小太郎。」 時間通りに美紀が来る。 「あぁ、道空いてたからね。」 「そっか。 じゃあ行こっか。」 「うん。」 おいおい嘘だろ? 何ドキドキしてんだよ!! 女の子と2人で飯食うのなんて僕にとって普通のことじゃん… ましてや元カノだぞ? 僕はむしろ気まづくて嫌だってタイプじゃん!! 「どうしたの?」 「え?何が?」 「珍しく無口だから。」 「…」 ここは何か言い訳考えるとこじゃん!! 何黙ってんだよ!! いつもの頭の回転早さはどこにいった!? 「疲れててさ。」 最悪だ… 0点だよこの解答。 おもしろくない上に普通。 しかも疲れてるとこ女の子に見せないのに… 「頑張ってるんだね、小太郎。」 「…ま、そうだね。」 ダメだ… 最初っからやり直したい… 今日の解答全然ダメ… こんなんで大丈夫かよ… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |