《MUMEI》 「クロさん!! また新入部員来ましたよ!!」 挨拶もしないで、千秋が走って寄って来た。 「お〜!!今行く!!」 「はい!! あ、恭介さんちわっす!!」 「よっす。」 恭介に挨拶して僕にしないってどういうことだよ。 ま、い〜けど。 「早く行こ〜ぜ。」 「ん、すぐ行く。」 今日から練習に入るから、荷物を持って体育館へ。 体育館に入ると、安本さんが話し掛けてきた。 「あ、黒田くん、今日入部希望者が…」 「あ〜、千秋から聞きましたよ。」 「5人来たんだ。」 「5人!?」 また多いね… 「これで1年生は10人だな。」 最初に入部したのが3人。 昨日2人。 今日5人。 う〜ん… 確かに10人だ…。 全員合わせると18人か… 十分だな。 1年生にはとっととルール覚えてもらおう。 早く実践形式の練習がしたい。 「椎名!!」 「はい?」 「今日からお前が1年生の指導係ね。」 「え!?何で俺が!?」 「ユキヒロたちが引退したら、 お前がキャプテンだろ?」 「え…?」 「だって2年はお前と千秋しかいないし、 千秋は最近上手くなってきてるけど未経験者だからな。 やっぱ未経験者がキャプテンになると示しがつかない。」 「はぁ。」 「時期キャプテンが後半の信頼を持っとくのは大切。 だからお前が指導係。」 「…わかりました。」 (クロさん… ちゃんとこれからのことも考えててくれたんだ… ユキヒロさんたちが引退しても… コーチ続けてくれるんだ…) 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |