《MUMEI》 「よ〜し!! じゃあ僕もできるようになったし!! 久々にボール鬼からやろっか!!」 「お〜!!ホント久々すね!!」 「1年生も参加ね!!」 「はい!!」 「人数多いから、鬼5人。 ボール4個でやろう。」 「お〜!!何か豪華!!」 「だろ?じゃあまずジャンケンから。 あ、翔太は必然的に鬼ね。」 「ちょっとクロさん!!」 「冗談だから!!」 ジャンケンをして、ボール鬼が始まる。 … 体育館には、 ギャラリーにいる女の子たち。 佑香ちゃんを含めたマネージャー3人。 安本さん。 そして今ボール鬼をやっている僕、翔太、恭介に赤高のハンド部。 初めてボール鬼をやった時は、あんなに広く感じたコートが、 今日はやけに狭く感じる。 海南クラブが市民体で優勝して、 テレビに出ると聞いた時から、これは予想していた。 マネージャーが入って、 新入部員が来る。 きっとこうなるって思ってた。 全部上手くいくって… そう思ってた。 だからここからは… 僕の想定外の話… ……… 「調子乗りやがって…」 「うぜ〜んだよな、あぁいうの。」 「なぁ猪狩? お前も元々ハンド部だったんだろ?」 「…あぁ。」 『一回潰したはずなんだけどな』 前へ |次へ |
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