《MUMEI》

そう、僕は氷室様の弟様にお会いした。

昨日のことだ。

中等部の生徒がこちらに来ていたときのことだ。




「……タマ、今日は部屋の掃除していろ。いいか、今直ぐだ。」

「ハイ!」

突然の掃除命令だったけれど、何か氷室様も捜し物があったのかもしれない。

僕は急いでUターンし、授業のことも忘れ教室に戻った。


「退け下衆が!」

走り出そうとしたら後ろからの人に跳ねられた。

しかも、よく見たら中等部の人達だ。(中等部は学ラン高等部はブレザー)

しかも、大群。


今時の中学生は大きい。
僕よりも目線が上だ。

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