《MUMEI》 貧乏神と弁天「ヘェ〜クション!と、くらあ〜。」 噂の貧乏神は、鏡を片手に、鼻毛を抜いていた。 「あら〜貧ちゃん、風邪?珍しいわね。」 声の主は、七福神の1人〜弁天様だった。 「お〜弁ちゃん、久しぶりだな、いや〜儂のフアンが、噂してんだよ、格好いいってね。」 「…相変わらずね、それと〜弁ちゃんは止めてよね。」 呆れ顔で、笑った。 「この時期、忙しいんじゃないのか?」 「ええ、正月前だもの、縁起物って事で、駆り出されるわ…お肌荒れちゃう。」 「お互い、若くねぇからな〜同級生として、よく若作りしてるって感心してるよ。」 バシッ!… 弁天は手に持っていた書類で、貧乏神の頭を叩いた。 前へ |次へ |
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