《MUMEI》 ヤキモチ俺は、複雑な気持ちだった。 …別に、カイルが誰とキスしようと、関係ないし… 「お〜い、凛〜あ、起きてたのか?」 「カイル…」 俺を見て、笑いかけるカイル…俺は、目を背けた。 「凛〜どした?」 カイルが、俺に近付いてきた。 咄嗟に、逃げ出した。部屋を出た所で、煌さんにぶつかった。 「おっと…凛くん。」煌さんは、笑って俺に囁いた。 「カイル様の気持ちには、応えずにヤキモチ焼くのは、どうなんですかね?」 「な…!ヤキモチ?俺が…?」 …ウソだ、そんな… 呆然とする俺に、煌さんは、ニッコリ頷いた。 前へ |次へ |
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