《MUMEI》

頭の痛みが
少しずつ減ってく…


ハサミと
ハサミが重なり出す音


それと同時ぐらいに
床に落ちる長い髪…


「嫌ゃあぁぁ!!ユナセ!斬らないでよ!」


「嫌だよ姉ちゃんは、俺の大切なゲーム機を壊したんだから、姉ちゃんの大切な髪を斬ってやるよ。」


ユナセは怖い顔をし
ましろの髪は
じわじわゆっくり
斬っていった…


「嫌だ…嫌だよ…。」


ましろは涙目になりながら、ユナセに訴えた。

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