《MUMEI》

ギッシリと林檎が詰まった買い物袋の紐が、彼女の華奢な肩にくい込んでいる――…。



「しずかちゃん………。」



涙目で見上げた僕に、彼女は笑顔で語りかけた。



「理由は聞かないわ。…何か特別な事情があるんでしょ…?

とにかく……林檎をいっぱい買って来ればいいのね?(笑)」



僕の唇はふるふると震えた――…。



「しずかちゃぁん!」


僕は思わず彼女の身体にすがりつき――…


「…ありがとう!ありがとう!!」


…嬉し泣きしたんだ…。



☆゚・:*:.。○。.:*:・゚☆゚・:*:.。○。



「そうだったの………。」



ドラミは、ようやくスネオとしずかの不思議な関係の意味を理解した……。

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