《MUMEI》

――…しずかさんは、スネオさんが苦悩する姿に心を揺さぶられて、手を差し延べただけだったのね…?


…しずかさんはキラじゃない…。



キラの正体……その可能性を有する人間から、消去法で残った二人のうち、一人が消えた…。



――…だとすれば……やはり…。



最後に残った一人の少年が、ドラミの脳裏で怪しげな笑みを浮かべる…。



ドラミは、床に横たわるスネオの顔に視線を落とした。



「…ヒュゥ……ヒュゥ……ヒュゥ……」


呼吸の間隔が狭くなってきた…。その命が燃え尽きる刻は近い…。



ドラミは遂に核心に触れた!







「―――…キラは……

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