《MUMEI》

「もし俺が聖に手だして聖が最後まで拒否んなかったら、この子には聖の事諦めてもらう約束してたんだ」
「―――そんな…」
陸ちゃんは俺達に近寄り、ニコッと笑って
「な、色男、聖の躰すっかり可愛いくしちまってよー、――――
責任取れよ?」

「―――はい、
―――一生大切にします」
「――――貢……、陸ちゃん……」






「このシーツ綺麗、
なんか聖ちゃん花嫁さんみたいだ…」
するりとシーツを胸の位置までおろされ、鎖骨にキスをされる。
「…ン…、本当に…、俺でいいの?」
「他には誰もいないよ、―――聖しか見えない」
ベッドに倒され、貢が俺に覆い被さってきた。唇を深く塞がれ、首筋に噛みつかれ、乳首を吸われる。
「は…、貢…―――、ん…やっぱり貢がいい…、陸ちゃんも日高も違う」
「日高?―――日高になにかされた?」
「ン…、――キスされそうになって…――
…ン、指がそこに……あっ!あっ、」

チュク…チュク…

「指?」
「ごめんなさい…、あっ!ごめん…、あっ…」
「どこまで許したの、ここは触らせたの?」
長い指が一番イイところに触れてくる。そこ触られると切なくて泣きたくて自分を見失いそうになる。
強く押さえつける様に擦られて一気に波が押し寄せて

「ぁあ〜、ダメ、あっ、あっ、そこまでしてない!入り口だけ!あっ!――――ン……ン……ふぅ…―――」

「指先だけでもダメだよ、もう一人で男の部屋は行っちゃ駄目だ、次は許さない、
さっきお兄さんの事だって死ぬ程辛かったんだから…、ごめん、
さっきので良くわかったよ…、キスだけだって他の人とされたら凄くイヤだってこと…」

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