《MUMEI》

「もうちょっ〜と自然な感じで。目線はカメラね(笑)」

「こ‥こうデスカ‥///?」

「うん、いい感じ♪」

「‥‥‥///」

今‥

昼休みです‥。

僕は

屋上に連れて来られて──

楠先輩に

カメラを向けられています‥///

あの後の

学園前でのやりとりで

呆気なく事が進んでしまいました‥。

『1枚だけっ。ね、お願い‥!』

『‥‥ぇ‥』

『朔夜』

『琉輝椏様‥?』

『お前はどうしたい』

『ぇ‥』

『朔夜君、お願いしますっ』

『せ、先輩‥っ(汗)』

そう言われてしまっては‥

引き下がれません‥。

そして‥

理由はもう1つあります。

琉輝椏様の幼馴染みである先輩のお願いを

聞かない訳にもいかなかったんです‥///

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