《MUMEI》
むにっと下唇を指で摘み
「――俺のだからな、全部……、ずっと…」
次は俺が貢の胸に顔を埋め、そしてゆっくりと意識を手放した。
・
朝目覚め、改めて部屋を見渡してびっくりした。
「本当に昼寝用のマンションなのか……」
やたら広いのにベッドとソファしかない部屋。
ソファにシーツがかかっていたのもそこで眠っても良いようにって感じで。
すると脱衣所から貢が出てきた。
「先ごめんね?湯船お湯はっておいたから」
腰にバスタオル巻いた貢、うっすらと腹が赤くなっている。
「貢…、腹平気か?
ごめん、陸ちゃん怒ると見境ないから」
貢の前にひざまづき腹を指先でなぞる。
昨夜は全然気が付かなかった。一方的に抱かれてただけだったから。
「さすがに痛かったけどそれより聖の方が心配だったから…、
どんなに殴られても聖の痛みに比べたらって思ったし、それに聖に嫌われたかもって方が何千倍も辛かったから」
「―――痛い?」
そこに舌を這わせると貢の躰が一瞬ぴくっと動いた。
「うん…、痛いけど…もっと下の方がもっと痛いかも」
色の一番濃いところから少し下に下がり舌を這わせる。
「ここ?」
「ん…―――この辺かな…―――……、ここスッゲー痛くていっぱい腫れてるから吸い出して治して?」
この辺だと言いながらバスタオルを捲り完勃ちの股間を出してきた。
「―――うん、いっぱい腫れてるから吸いだして治してあげる」
ちょっと笑いながら言うと貢もくすくす笑いだした。
根元を掴みながら口に含むと髪を撫でられだした。
前へ
|次へ
作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
ケータイ小説サイト!
(C)無銘文庫