《MUMEI》 眠り 〈おれ〉おれはとにかく疲れてて、早く眠りたかった。 こんなに疲れたの、どんくらいぶりだろ… 手早く風呂と夕食を済ませて、部屋に上がる。 ベッドに倒れこんで、ふうと息を吐く。 ゴジラに視線をやると、はん、と小馬鹿にしたように鼻を鳴らされた。 …全然、懐かねえのな。 目を閉じると、まどろみの中で、 蓬田が、おれに幸せそうな微笑みを向けた。 前へ |次へ |
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