《MUMEI》

クロが授業を受けている頃、


赤城北高校でも同じように授業が行われていた。


(…)


「ユキ。」


「ん?」


「どうしたの?すっごい怖い顔してたよ?」


「嘘?マジで?


大丈夫大丈夫。


何でもないから。」


「ふ〜ん。


あんま眉間にしわ寄せてると怖いから気を付けな〜。」


「あぁ、悪い。」


(大丈夫…


何も心配ない。


新入部員も入って、


皆の能力も上がってきてる…


大丈夫。


何も心配ない。)


ユキヒロは自分に言い聞かせていた。


しかし、


一晩経っても頭の中から離れない…


大丈夫。


そう自分に言い聞かせながらも、


不安は隠せなかった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫