《MUMEI》
2度めの出会い
ピーポーピーポー・・・・
救急車の中、私は拓海の手をずっとにぎりしめていた。
お願い・・・死なないで・・・
病院に着くと、私はけがの手当をしてもらい、拓海を待った。
お願いだから・・・・お願いだから死なないで・・・。
私は必死にいのっていた。
なのに・・・。
先生が出てきた。
「先生!!拓海は・・、拓海はどうですか!!!??」
少しの間、ちんもくが続く・・・。
すると、先生が口を開いた。
「・・残念ながら・・・。」
一瞬で、頭の中が凍りつく。
すると、お母さんが走ってきた。
たぶん、事故にあったて聞いたんだろう。
「真央・・・!無事なのね・・・よかったぁ・・・。」
ちっともよくなんかないよ。
拓海、死んじゃったんだよ・・・?
「それで・・・拓海は?」
私は、口を開こうとしなかった。
なんかしゃべったら、泣きそうだったから・・・。
「お母さん。拓海君は・・・・亡くなりました・・・。」
一瞬で、顔が青くなるお母さんが分かった。
「う・・そ。」
お母さんは混乱状態・・。
私だって、うそだと思いたい。
夢だと思いたいよ。
私は、もうここにはいられない・・。と思い
病院を出ることにした。すると・・
「あ・・さっきの。」
だれだろう・・・?
「あぁ、俺、さっき事故での・・・。」
何?なにをはなすつもり・・・?もう、涙をこらえるので精一杯な私は、うなずくことしかできなかった。
「あのさぁ、あれ、彼氏?」
私は首を横に振る。
「そっか、やさしいね、あの男の子。」
「え?」
ビックリしたのか、よく分からないけど、声が出た。
「あの子ね、きみを守ってたと思うよ・・・。俺が見てた限りでは・・・。」
「どーゆうこと・・ですか?」
「キミ、自転車に立ってのてたでしょ?」
「はい・・・。」
「彼ね、車にぶつかるって思ったときに、ハンドルが切れなかったんだよ・・・、後ろにじゅうしんがかかっちゃて。でもどうしてもキミだけは守りたかったから、キミを突き飛ばして、車につっこんできたんだヨ・・。」
うそだ・・・。
うそだよ・・・。拓海は、そんな・・
ダッ!!!
私は、病院をぬけだした。
もう、走って、走って・・・。
ドンッ!!
誰かにぶつかったみたい。
「す・・みませ・・・。」
私がまた、走り出そうとした瞬間。
「あれ・・・?真央・・・?」
振り向くと・・・
「隼人・・・・。」
元彼の隼人が立っていた。
「ってか、お前・・・なにないてんの?」
あ・・・わたしないてたんだ。走るのに夢中になってて気づかなかった
私は、下唇をキュッっとかんで、下を向いていた。
「ちょっと、休むか・・?」
隼人は近くの公園に私を連れて行き、ベンチに座らせた。
私は、泣いた。
隼人がいるから、声は出さなかったけど、すッごく泣いた。
隼人はそんな私に、何も聞かないままずっと、そばにいてくれた・・・。
これが、私たちの2度めの出会い。
前へ
|次へ
作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ
携帯小説の
(C)無銘文庫