《MUMEI》

「どうする?」


「あ?何がだよ?」


「ハンド部だよ!!調子乗っててマジムカつく!!」


「ほっとけばその内静かになるだろ。


なぁ猪狩?」


「…いや、」


「?」


「俺もムカつくな。


また潰しにかかった方がいいだろ。」


「あぁ?今さらかよ?


だったら再活動した時に潰しとけばよかったじゃね〜か。」


「別にあいつらがただハンドボールをやるのはいいさ。


女子が騒ぐのもどうでもいい。」


「はぁ?じゃあ何が気に入らないわけ?」


「…」


授業をサボる3人。


昨日ハンド部の練習を外から見ていた3人だ。


その中に、


猪狩の姿もあった。


「お前にはわかんね〜よ。


たぶんな。」


「なんだそれ。


で、どうすんだ?


やるのか?」


「ユキヒロあたりやっちゃえば早くね?」


「いや、あいつは後だ。」


「あ?じゃあどうすんだよ?」


「前と同じでいいさ。」


「…?」


「前って何だよ?


俺たち知らね〜ぞ。」


「そうだよ。


猪狩が俺たちと絡むようになったのハンド部辞めてからだろ。」


「そうだったな。」


「で、どうすんだ?」


「…今回はお前らがいるから楽に終わりそうだな。」

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