《MUMEI》 彼女の心配も頷ける…。 僕らがどんなに奔走して買い集めても、たった一日で何十個もの林檎が減ってゆくのだ。 “底をつかないように”…というのも到底無理な話なのかもしれない…。 そんな底儚とない恐怖に怯える僕に、彼女は一つの提案をもたらしてくれたんだ…。 「ねぇ…スネオさん… …出来杉さんにも協力を頼んでみたらどうかしら?」 その提案を耳にした僕の表情は、微かな希望に和んだ。 「そうか!…人格者の彼なら、快く引き受けてくれる筈だよね!?」 そのとき僕は、しずかちゃんと顔を見合わせて笑顔を覗かせていたんだ。 前へ |次へ |
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