《MUMEI》

「ゆ、由々壬!」


俺はうつ伏せに倒れている女性を、仰向けにし心臓の音を聞いた。


心臓の音は、一定のリズムで鳴っていた。


良かった…

それよりどこか
休める所は
ないものか…


俺は女性を抱え上げ、馬に乗って移動した。



「由々壬…。!!?」


俺は女性の首筋に、吸血鬼に咬まれた痕があることに気づいた。


まさか…

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