《MUMEI》

吸血鬼!


俺は背中にある銃を取り、嬉呂巴の心臓に当てた。


嬉呂巴は逃げも抵抗もせず、ただ俺を優しい瞳で見つめた。


「これが鳳由さんのお仕事ならどうぞ私を殺して下さい。

私たち吸血鬼は人間に害を与えるものです。最後に鳳由さんとお喋りが出来て良かったです。」


嬉呂巴は満面の笑みで俺に言った。


俺は手が震え銃が震え、引き金を引くことが出来ず床に銃を落としてしまった。

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