《MUMEI》

俺は涙を流すのを止め、嬉呂巴から少し離れ顔を見た。


「嬉呂巴、俺はお前を殺さない。」


「えっ?どうしてですか?だって私を殺すのが鳳由さんの仕事ですよね。良いんですか?」


「あぁ良いんだ、俺はお前を殺したくない、他の奴らにも殺させない。」


嬉呂巴は顔がぽわっと赤くなり、目を泳がせた。


「鳳由さん…。ありがとうございます、この命、鳳由さんに助けられた命、あなたのために死ぬまで大事に使わせていただきます。」

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