《MUMEI》

嬉呂巴は申し訳なさそうな顔をし、俺の手首を掴み舌で血を舐めた。


垂れてきている血も舐め、ドクドクと溢れ出ている傷口に唇を当て舌で舐めた。


俺はくすぐったいような気がしたが、嫌な感じはしなかった。


嬉呂巴が充分に血を舐めた後、傷口は治っていた。


「すみません鳳由さん…。」


「良いんだよ嬉呂巴。」


「鳳由さん、私鳳由さんのために何でもします。いつでも指示を出して下さいね。」

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