《MUMEI》
ライブチケット
「え!?チケットですか?ありますけど…」

「3枚いけますか?」

…えっ!?3枚も買ってく れるのか?

「はい。大丈夫です。」

「あ…やっぱり5枚いけますか?」

「はいはい!大丈夫ですよ〜!」

…どうなってるんだ?

「よかったです。ちなみに追加もあとからいけますか?」

「はい。あと8枚ありますから…」

「あ、わかりました。
では、また。」

これで電話は切れた。

へんな感じだ。
あの人は僕のバンドを知ってたのか?
そういえば、面接の間、
チラチラと僕を見ていたな…

それにしてもライブに来るようなタイプではないな…
僕は、その人の落ち着いた無表情な顔と振る舞いを少しだけ思い出していた。

つづく

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫