《MUMEI》

「そんなこと、とっくに知ってまーす。」


「どんな子かな?」


「男の子かな、女の子かな?」


「何年生だろ?」


教室から、生徒の声がガヤガヤ聞こえる。


転校生って
こんな感じなんだ…


すごく
緊張してきちゃった…


「原中さん、どうぞ。」


砂田先生の声が聞こえたので、ましろは教室のドアを開け中に入った。

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