《MUMEI》 後ろから何度か声を掛けてみたんですが 琉輝椏様には 聞こえていないようです。 「あのっ、ルキ‥」 琉輝椏様の横顔を見て 僕は言葉を失ってしまいました。 琉輝椏様は まるで林檎のように頬を染めて うっとりとした眼差しをしていたんです。 そして その視線の先には── 大きな クマのヌイグルミがありました。 どうやら琉輝椏様‥ あのクマさんに 一目惚れをしてしまったようです──。 前へ |次へ |
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