《MUMEI》

「よろしくーー!」


みんな一斉に言い、拍手してくれた。


「原中さん、一番後ろの席の河山君と伊野さん間の席に座ってください。彼は原中さんと同じ中学2年生です。」


「はい。」


ましろは2列目と3列目の間を通り席についた。


すると右に座っている、ましろと同級生の男子が話しかけてきた。


「俺、河山龍成(りゅうせい)よろしくなっ!」


学ランをちゃんと閉めないで着ている龍成は、短髪の濃い緑色をしていた。

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