《MUMEI》

磐堵は馬に乗り、愁浪が向かった場所へと向かった。


森に入ると馬に乗ったまま、歩き続けた。


「やっぱり馬で来て正解だったな。車だったら徒歩になっていたな。」


磐堵はどんどん進み、ちょっと大きめの小屋を見つけた。


「もしかしたら怪我してあそこで休んでいるかもしれないな。」


磐堵はトコトコと馬に跨ったまま小屋に近づいた。


すると聞き覚えのある声と、女の笑い声が聞こえてきた。

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