《MUMEI》

「なるほど愁浪、君の妹に似ているな。だがそいつは吸血鬼だぞ。しかも危険性のある吸血鬼だ。」


「協会長、それは嬉呂巴じゃないんです。別の吸血鬼が嬉呂巴のせいにしたんです。」


「その証拠はどこにあるだ。」


「嬉呂巴から聞いたことです。」


「聞いたことだけでは証拠にはならないぞ。言葉というものは都合の言いように変えられるからな。」


「私は本当のことを愁浪さんに話しただけです。」


「それが真実とは限らない。」

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