《MUMEI》

「じゃ〜ねクロ〜。」


「うん。バイバ〜イ。」


クロの通う専門学校では授業が終わっていた。


(よし!!


バッチリ寝たし!!
※授業中に。


体力満タン!!


今日も練習参加しよ!!


2週間もやらなかったからな。


ウズウズする!!)


本当は校則違反だったが、


学校付近の駐車場に車を止めていたクロ。


急いで赤高へ向かう…


途中。


(…あれ?)


練習。


そのことを考えた為だろうか?


急に、


(そういえば今日…)


思い出す。


(道具持ってきたっけ…?)


おそるおそる、


後部座席を見る。


「マジかょ〜!!」


そこに道具はなかった。


忘れてきたのだ。


(いや…


でも今日は絶対やりたい!!


…しょうがない。


途中まで翔太に任せて一旦帰ろう。)


そう決めるとクロは、


メールを打ち始める。


『ごめん!!忘れ物したから遅れる(><)


先に練習始めてて!!』


返事はすぐに帰ってきた。


『珍しいすね(笑)


了解です(^^ゞ』

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