《MUMEI》
養護教諭新井田 百枝
私は新井田百枝、養護教諭、通称保健室の先生だ。




今年で三十七だが思うより、若造扱いされてしまう。

顔が母親似のせいで、昔は女と間違われた。


実は千秋さんとはよく気の知れた仲で互いに内緒にしている。

私は氷室さんの見張りとして此処に働いている。
去年は彼が突然、凶行に出たからである。

しかし千秋さんは逆に私がとるぎこちない動向を見て楽しんでいるようだ。


先刻も「新井田先生」だなんて……うん、違和感。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫