《MUMEI》
―――♪♪♪♪
「は〜いもし〜」
『裕斗〜』
「惇ちゃん飲んでる〜?つか隆志生きてる?」
『――死にそうだよ』
「は〜、あんまり無理させんなよ?、仕事で疲れてんだからお前から乗っかってやんねーと」
「また何言ってんだゆうちゃんは」
秀幸は呆れながらビールを冷蔵庫から取り出す。
『…してねーし今日はそんな気分ねーよ』
「は〜?枯れてんな?俺はするよ?なー秀幸、エッチしよ〜な」
「『 バカか…』」
「はーすげ、電話と秀幸ハモった!」
「俺は今日はしねーぞ、――しねー…」
と言いながら手酌でビールを飲む秀幸。
『はは…、聞こえてるし、残念だったな裕斗』
「ば〜っか!秀幸は照れ屋なの!これからポリネシアンバージョンでしまくりだぜ」
「アホか…、ポリネシアンセックスは3日間抱き合ったまま挿入しねーんだぞ?
ゆうちゃん本当の意味わかってねーで言ってんだろ?淫乱な躰してるお前がポリネシアンなんかできる訳ねーだろ…」
『――はー…、なあ、クリームコロッケなんだけどさ…』
「あ、食べた?」
『うん…』
「あれなー、蟹の身ほぐすだけで10時間かかったんだぜ?どうだった?まあ惇には敵わないけどさ」
『――そんなにかかったの?つか蟹から身ほぐしたんだ…――
そっか』
「うん、いっつも世話になってっからさ、たまには〜?みたいな」
『―――うん、
有り難う、――
うまかったよ』
『おいぃ!惇!!』
「あ〜隆志の声…」
『あ、あはっ!なんでもねーよ、あ、ご馳走様な!またな!伊藤さんに宜しく』
「おっ!おやすみ〜」
『おやすみ…』
「惇がさ、秀幸に宜しくだって〜」
秀幸の腕にまとわりつきながら言う。
「お前加藤君にもあげたのか、――なんだって?」
「うまかったって!
秀幸は〜?」
「……ああ、美味いよ」
「ふふっ、今日は俺も食べてね〜…――やっぱ先に俺が秀幸食べちゃおう!」
秀幸の股間を軽く触り、ボタンを外しファスナーをゆっくりと下ろす。
「も〜!ちょっとまて〜!」
「やだね、いただきます!…」
パクリ…
「どう?…ン、チュプ、……ン…」
「あ゛う゛…―――――――……はぁ…、
キモチイイです〜……」
「チュパ…、秀幸〜、今日は寝かさないからな〜――ン、ン…」
「は、はい〜…」
▽
朝起きてコロッケ一口食ったら腐ってた。
まだまだ暑い。
次はちゃんと冷蔵庫にしまおう。
俺のクリームコロッケおいしく食った秀幸達がめっちゃ羨ましい。
END
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