《MUMEI》

あの後──

公園に立ち寄ったんですが‥

僕は

ベンチで眠り込んでしまったらしくて‥

寮に戻った時には

もう夕暮れになっていました──。

≪カタカタカタカタ‥≫

「ル、琉輝椏様、もう作り始めるんですか?」

「ああ、明日には出来上がるぞ(微笑)」

「‥///」

琉輝椏様は

ミシンに向かう時──

とっても

楽しそうな表情をします。

僕は

そんな琉輝椏様の隣りで

ミシンがカタカタ鳴る音を聞いていました──。

そして──

いつの間にか

眠り込んでしまったようです‥。

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