《MUMEI》

両肩を捕まえ、体が全然動かなかった。


腕も上げることが出来なかった。


「情けねぇな。」


「死ぬまでの時間どうぞ、ごゆっくりお楽しみ下さい。」


嬉呂巴はそう言うと、磐堵の首筋に噛み血を吸った。


血を吸い終えると、磐堵は地面に倒れたがすぐに起き上がった。


「あなたはこれで私たちの仲間です。」


嬉呂巴は離れていき、愁浪に近づいた。

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