《MUMEI》

俺たちは綺嘉を大切に育てた。


綺嘉の頬をツンツンとつつくと、綺嘉は俺の指を咬み血を吸った。


「綺嘉、パパの血は美味しいのかな?」


「嬉呂巴、お前も綺嘉に血を上げろよ。俺そのうち貧血で倒れるぜ。」


俺は冗談を混ぜ笑いながら言った。


「私の吸血鬼の血を飲ませるわけにはいきません。私の血はとても強いものです、たぶん綺嘉は暴走してしまうでしょう。」


「暴走?なんでそんなことが分かるんだ?」

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