《MUMEI》 移動中〜馬車での旅もすでに3時間。 目的地までは後2時間ほどだが・・ 馬車内は益々騒がしくなっている。 「ん〜ウマイ!やっぱお酒は仲間と飲むのが一番よね!!」 アーシャ将軍だったか・・名目上はロゼ皇帝の護衛らしいが・・なんで真昼間っから酒なんだよ。 「そそ、ほらほら、アルちゃんも一気にがばっと!!」 誰だよアルちゃんって・・ 「く・・この程度で私は酔いませんよ!?」 十分酔ってるから・・アルトレア将軍。 「きゃははは〜ヴィアっちも飲め〜〜!!」 想花・・一番緊張してたっぽいのに・・ 地獄絵図だ・・誰か止めてくれ。 「式夜・・?」 「ふぅ・・ん、なんです?」 ばっちり飲んでるし!! 酔って無さそうなのは・・・ハンディングなら。 「ふむ・・これはコンデの酒だな。」 「お、解るのか。いい舌してんじゃん。」 「伊達に長く生きておらんよ。」 ・・・・オデッセ将軍と意気投合中。 「・・・やれやれ、随分と騒々しいな。」 パーシバル将軍・・冷静なご意見。 「いつもこうなのか?」 「いつもの三倍は騒がしいと思いますが。」 「まったく・・一度殺し合いをしたというのに、随分と昔からの友人のようだな。」 「そうですね。まぁ、コレなら変な争いも起きないと思いますが・・」 中々・・尊敬に値する人物のようだ。 「そうだな、国は違えど・・平和を望むのは同じか。」 「も~パーシーナニ気取ってんの〜飲め〜」 リアムが絡みだした・・ 「狩月〜飲んでる〜!?」 「・・はぃ。」 「もっとガンガン行け~!!」 エミと巴に絡まれてる・・横では琴とロシュが泡吹いて倒れてるのをアイズが手当てしてるし・・ 現段階で酔ってないのは・・俺だけ? 「ふふふ、こういうのもたまには良いではないですか、バンプさん。」 多少は飲んでいるようだが・・流石にそこまで極端に酔っては居ない様子のロゼ皇帝。 「・・たまに、なら良いですがね。」 「気楽に行きましょう。今回は無礼講ですから。」 まぁ・・確かにそうなんだろうが・・最初からコレでは俺の胃に穴が開く。 絶対その内・・倒れるな、俺。 前へ |次へ |
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