《MUMEI》

「あんま遠くに行くなよ!」


「はーい!」


綺嘉は馬に乗り、森の中へと消えて行った。


俺は綺嘉が見えなくなると、家の中に入った。


すると台所に立っていた嬉呂巴が倒れ、ガッシャンと皿が何枚か割れた。


「嬉呂巴!!」


俺は嬉呂巴に近づき、抱き寄せた。


「どうしたんだよ嬉呂巴!」


嬉呂巴は斬れた左腕を、自分の顔の前に上げた。

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