《MUMEI》

何故、彼は突然走るのを止めてしまったんだろう…?



――…きっと、少し疲れたんだろうな……。



僕は、そんな理由を察して彼の歩く歩調に合わせて後ろに付いていったのさ…。





――…そしたら…





…彼はこんな言葉を僕に投げつけたんだ…。





「気にすること無いよ…。(笑)

僕はキミのことを友達だなんて思ったことは、一度も無いんだからね…(笑)」



「―――…えっ…………!?」


僕は我が耳を疑った…。



「だからキミも僕のことを友達だなんて言わないでくれ…(笑)」



「!???……出…来杉…くん……?」



「なにせキミは――――……

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