《MUMEI》

「痛っ!」


俺は左手でかすれた傷を抑え、止まらず走り出した。


「あぁ血、血の匂い…。」


嬉呂巴…
これが暴走なのか


嬉呂巴と戦って
勝つ気が全然しねぇ


どうしたらいい…


嬉呂巴はしばらく立ち止まっていたが、血の匂いを追って走り出した。


「愁浪さん、どこに行くんですか?」


嬉呂巴は少し爪についた血を舐めた。

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