《MUMEI》

「私に血を!」


嬉呂巴は俺に襲いかかってきた。


「待て嬉呂巴、血なら飲ませてやるから。」


「私はちびちび飲むのではなく、首筋に噛みつきたっぷり飲みたいんです!」


嬉呂巴は爪で斬りかかったが、俺は後ろに下がって交わした。


「俺のじゃなくたって良いだろ、綺嘉は半吸血鬼だから噛んでも吸血鬼にはならないだろ。」


「私は人間の血が好きなんです。」


嬉呂巴は長く伸びた爪で、愁浪のお腹に刺した。

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