《MUMEI》 鴉お前の精神を病んだ眼光が何度となく陰る その憂いた涙の美しい濡羽 嘲笑に変え見下す賛歌 何故生けると問いかけるのか 嘴に突かれた肉片は何色の夢で在るか 黒い硝子ビー玉は餓えて餓えて産まれたての赤子を啄むのか その色は臓腑をしていて 私達をもう一度潤すのだろう 血肉の腐るような色合いで私達を誘惑するのか 狂気の塊をして頭を掠めるのか そんなだから、電柱はどういう具合か教えてくれもしない それだから子供を誘惑するのか 飛んだ後は麻薬で濁らせ、夢を見る 羽根を落とし歌う はっ、とさせる 仰げばまたお前が電柱の具合を教えない 不気味な恰好で見下す笑いに誰もが寒々しい まだ見ぬ夢遊に膨らませているのかもしれない 前へ |次へ |
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