《MUMEI》

…ま、こんな事しても、僕が 後継ぎ候補から、外される訳じゃない事くらい、分かってるんだけどね。


無駄な抵抗って訳さ。


「今日は、先に帰ってね。私、用事があるの。」
悲が、そう言って教室を出て行った。


「ああ…」
僕も、足早に教室を後にした。


校門に差し掛かると、後ろから、呼び止められた。


「あの…あんちゃん。」※呼び方分かりやすく平仮名にします。


振り向けば、5年生の先輩(男の子)


「はい…」
なるべく、無愛想に応える。

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