《MUMEI》 「あれ、またいつの間にか着替えてる」 廊下で合流した青木が目を丸くした。 「あ、さっき急いで着替えた」 おれが答えると、 「ふーん、ま、いいけど」 と、青木はあまり深いとこまでは突っ込んでこなかった。 「…あ、今日はやるんだ」 青木が呟く。視線の先を追うと、『おれ』の姿。 ―…蓬田、ちゃんと約束守ってる。 体育の教官が吹いた笛を合図に、体育が始まった。 前へ |次へ |
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