《MUMEI》 「蓮邊さん。」 不安混じりの声で塁羅は綺嘉に聞いた。 「塁羅、紫吾手を出すなよ。これは俺たちの問題だ。」 『言われなくても、始めから手を出す気はない。ぶっ!』 紫吾はまたしても血を吐いた。 愁浪はニヤリと笑い、紫吾を見た。 「少ししか体内に入らなかったとはいえ効き目は通常と同じだ。その小さい奴の光によって進行は遅いみたいだな。」 前へ |次へ |
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