《MUMEI》

「蓮邊さん…どうしたんですか…。」


塁羅はお腹を水色の光を当てながら言った。


綺嘉は顔を下に向けたまま、手にべっとりついた血を舐めた。


良く見てると、綺嘉の爪は10センチぐらい伸びていた。


舐めている最中見える牙は、通常の倍以上大きくなっていた。


「は、蓮邊…さん…。」


すると綺嘉は顔を上げ、塁羅を見た。


今の綺嘉の目は、冷たく獣以上に怖い瞳をしていた。

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