《MUMEI》 自力ルイに渡せないまま‥ アタシは トボトボ教室に向かってた。 人によっては‥ 好きなヤツの机の中に仕込んでおいたりするらしーんだけど‥ アタシの場合‥ アイツはクラス別だし‥ しかも あっちには厄介な連中がいる。 「はぁ‥」 放課後まで待つか‥? いや‥ 変なコトになる前に 早く渡しちまいたいしな‥。 「あれっユーリ」 「ナギサ‥?」 「おっはよ♪ ルイ君に渡せた?」 「ぃゃ、まだ‥(汗)」 「しょうがないなぁ(苦笑)。アタシが渡して来てあげよっか?」 「ぇ‥」 アタシは 一瞬迷いかけた。 でも── すぐ思いとどまった。 「いや、アタシが自分で何とかするから」 前へ |次へ |
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