《MUMEI》

「やっぱ次は北農か…」


「ま、順当すね。」


この時、


赤高は県でも4強に入る程の強豪高だった。


聖龍高校。


秀皇大附属高校。


海南高校。


そして赤城北高校。


しかし、この4校の中では赤高の実力は低く、


他の高校は、4強に入る為にはまず赤高を倒さなければならない。


という境の中にいた。


北守農業高校は他の高校の中でも一番赤高に近い位置にいる高校だった。


「…関係ね〜よ。」


「ん?」


「俺がいるチームが負けるわけね〜。


俺が最強。


その俺のいるチームが最強だ。


俺がいて負けたらあんたたちのせいだよ。」


(猪狩…)


初戦の得点王猪狩。


いや、猪狩はスタメンになってからはつねに得点王だった。


「…」


(…ま、センスは認めるけどな。)


猪狩の実力は、


誰もが認めていた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫