《MUMEI》

「みんな…何を持っているの?」


分かってはいたが
ましろは声と体を
震わせながら聞いた。


龍成はニヤリと笑い、その後みんなもニヤリと笑った。


「何って、ましろへのプレゼントだよ。素敵だろみんなで選んだんだ。」


龍成が代表して言うと、みんな怖い顔のまま静かに頷いた。


「それが…私へのプレゼント?」


「あぁ、そうだよ。嬉しいだろ?ましろ。」


「ねぇ龍成、もう5時過ぎたから、パーティー始めようか。私たちが最初なんだからきっちりやらないとね。」

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