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《MUMEI》 好きじゃない「洋一は私を見てないと思う」 その事を友達の亜季に相談するようになってから、私が本当に洋一を愛しているかどうかを考え始めた。 出会ってから1週間で付き合ったんだから、好きなのかどうかなんて分からないのは当然だよ、と亜季にはいわれたが、実際もう限界だ。洋一は実際私の話を聞いてない事が多し、私の事を彼の頭の中で作りあげられたイメージで見ている事が一番苦だった。 洋一がいう「可愛いらしい甘えん坊な女の子」を演じ続けるのは、短気な私の性格上不可能だった。本当の私を見て貰いたくて、洋一に「私は洋一が思ってるような女の子じゃないよ。全然真面目じゃないし、女の子らしいよりむしろ男まさりだし、短気だから、そんな私をみたらきっと洋一は私を好きだなんて思わなくなる」 とちゃんと話した。それでも彼には伝わらなかった。頭がいいはずの彼には「嫌いになっちゃヤだ」という風に聞こえたらしい。あくまで彼は私をイメージだけで見た。 これからどうすればいいのか、それから分からなくなってしまい、また考えることが嫌になっていった。 彼の目の前に映るでっかいイメージだけで作りあげられたスクリーンはなかなか壊れなかった。 前へ |
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