《MUMEI》

息子は、自分の小指を切り落とした母親を、どう思っているだろうか?


バカだな〜恨んでるに決まってるじゃない。そう思うと、涙が溢れる。


そんなある日、仕事から帰った私の前に、見知らぬ女性が現れた。


「あの…☆☆くんのお母さんですよね?」


その女性は、息子の名前を呼んだ。

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